waterway

写真をただ流しておく

2012年の熊本城 宇土櫓の続き

f:id:Galaxy42:20160420065058j:plain

f:id:Galaxy42:20160420065128j:plain
解説として展示されていた壁と屋根の構造模型。基本的には土蔵と類似する工法。屋根も漆喰塗りで固めた上に瓦葺。よく見ると丸瓦は漆喰で目地を固めてある。2016年の震災の際には被災した熊本城の瓦が落ちた様子についてあれこれ議論が発生していたが、少なくとも宇土櫓では瓦は漆喰で固められていたらしい。

f:id:Galaxy42:20160420065502j:plain
窓から見えた部分だけだが、確かに宇土櫓の瓦は漆喰で固めてある。揺れても落ちないというわけでもないが、どちらかといえば目地を埋めて耐水性や耐火性を高めようという目的だろう。

f:id:Galaxy42:20160420065642j:plain
苔むしているが漆喰が瓦の目地に盛り上がっている。耐火性能重視の土蔵の仲間としては何でも塗固めるのが正しいはず。そして土蔵の仲間は地震には弱い。

f:id:Galaxy42:20160420065905j:plain
窓から外を見たついでに、大天守の裏側がよく見える。

f:id:Galaxy42:20160420070900j:plain
整備か発掘調査か。

f:id:Galaxy42:20160420071015j:plain
宇土櫓内に展示されていた宇土櫓の模型。

f:id:Galaxy42:20160420071046j:plain
櫓と石垣に囲まれた内部の関係がよくわかる。

f:id:Galaxy42:20160420071231j:plain
宇土櫓入口近くに階段が設けられており。

f:id:Galaxy42:20160420071956j:plain
石垣の高さから下の郭へ移動できるようになっている。階段の下にちらっと見えるとおり、オリジナルの石段が左右向かい合わせに設けられているが傾斜がきつい。当時の人はやはり階段の傾斜についてはあまり気にしていないようだ。

f:id:Galaxy42:20160420073159j:plain
入口になっていた角櫓を石垣の下から見上げる位置へ移動して、ここから二の丸広場へ向かったらしい。石垣の途中ににゅっと飛び出しているのは排水樋か。

f:id:Galaxy42:20160420073720j:plain
二の丸広場から振り返った天守閣と宇土櫓。絵葉書を参考に歩き回った。監物櫓が一番の目的だったが場所が離れており、時間の制限から断念。あとは西大手門周辺や熊本大神宮近くで少し写真を撮っている。

2016年4月現在、熊本城と旧細川刑部邸は休園中。再開と復興を祈るほかない。