2012年の熊本城 表御殿内部
発掘された囲炉裏の石を図面と対応する位置に復元した囲炉裏。
という説明が書かれた案内板。
こちらは竃(かまど)について。竃は図面と発掘の状況が異なったとのこと。
発掘調査に基づいて復元された竃。ここで御馳走が調理されたらしい。
復元された御馳走。
御馳走の説明。
バックヤードに相当する台所から離れると公式の応接空間となる座敷が続く広縁へ出るようになっていました。実際は台所を経由せずに広縁へ案内される計画のはず。
廊下。新築ですからピカピカしています。右側の箱状の部分は室内側では床(とこ)です。
茶室も設けられていたとのことで数寄屋として紹介されています。漫画『へうげもの』の世界です。築城に関わった加藤清正が前面に挙げられて趣味の良さが強調されますが、さきほどの御馳走は江戸期の細川氏。細かいことは後まわしで。
表御殿を一巡したら闇り通路へ戻りまして、ふたたび本丸へ。
御馳走は明応年間の大内氏の記録がよく知られており本膳料理に関連するとされるようです。山口県の湯前温泉では当時の砂糖・醤油・味醂を使わない味付けで再現された内容が提供されています。酢や、味噌から作られた塩味の味付けで現代の和食とはまた違った美味しさ。加藤清正の時代の御馳走であればこちらのほうが近いかもしれない。