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写真をただ流しておく

當麻寺(当麻寺)の塔の謎の続き

今週のお題「今年見に行ってよかったもの」

見に行ってよかった當麻寺当麻寺)の塔の話の続き。

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境内からかなり広角で撮った状態。東西の塔の先端がちょっとづつ見える。東西の塔を結ぶラインの中心から直行する線上に金堂、講堂が並ぶ薬師寺型の伽藍配置であったらしい。

 

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境内を出た道から東西両塔が見える場所があった。長い年月の間に、東西の塔が配置された伽藍の空間に関連する建物が建ってゆき、塔が並んでいる様子が見えづらくなっているのだ。

 

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東塔は「中之院」と呼ばれる複数の茶室が設けられた書院造の建物と庭園の景観の一部となっている。見事な景観であり、素晴らしい。しかし、これは江戸時代の整備によるものらしい。道理で元の伽藍配置についての説明の歯切れが悪いはずだ。

 

創建当時の状態を復元して維持される伽藍もあれば、後の整備を維持する伽藍もある。どちらもそれぞれの価値がある以上、整備のあり方も多様であるべきなのだが、実際に見に行かないと実感しづらい問題だ。

 

本堂の建物も紹介される写真ではいまひとつ不明であったが本堂内を拝観することができるためようやく理解できた。ともかく堂内が暗く天井の構造部材はよく見えない。中央には巨大な當麻曼荼羅を納めた巨大な厨子と須弥壇が配置されている。内部全体の写真を撮るのは難しそうである。もちろん、拝観の際は撮影禁止。

 

どうしてもうちょっとわかりやすい写真が紹介されていないのだろうかと歯がゆい場合は現地へ行くと「物理的に撮れない」ことがよくわかるが、やはり行って見ないとわからない。